友人の結婚披露宴でスピーチを頼まれた!気をつけるべきマナーと成功のコツ
誰しもそれ相応の年齢になると友人の結婚式にお呼ばれする機会は増えていくものです。
結婚式に招待される機会が増えれば挨拶のスピーチを頼まれることもあるでしょう。
結婚披露宴というかしこまった席でのスピーチ、緊張しますね。
でも、きちんと事前準備をして自信を持って臨めばきっと人を惹きつける感動のスピーチを成功させることができるはずです。
スピーチの準備は何をどうしたら良いの?
結婚式披露宴のスピーチは事前に依頼されるのが普通です。親しい友人や親類の披露宴でのスピーチを頼まれたら「おめでとう」の気持ちを込めたスピーチにしたいものですね。
スピーチの時間はどのくらいが良いのでしょう
結婚式のスピーチにかける時間ですが、一般的には3分間くらいが基本とされています。この時間ですと、大体400字詰め原稿用紙2〜3枚程度となるようです。
3分でなければならないという事はありませんが、1〜2分程度と短すぎると物足りなさを感じる場合があるようですし、反対に10分以上といった長すぎるスピーチですと聞き手が飽きてしまうということにもなりかねません。
スピーチの時間配分は披露宴の進行に大きく影響します。食事の開始時間にもかかわるので、スピーチを依頼された際は、どのくらいの時間で考えればよいのかをハッキリと聞いておくことも必要かもしれませんね。
スポンサーリンクスピーチの基本的な文章構成
スピーチの構成ですが、好きなようにやれば良いというものでもありません。限られた時間の中で手際よく好感の持てるスピーチを行わなければならないのですから、基本構成を踏まえておくことはとても大切です。
基本構成とは
- お祝いの言葉
(例)ホニャララさん、ホゲホゲさん、本日はご結婚おめでとうございます。 - 自己紹介
司会者に紹介されても新郎・新婦との関係を含めてもう一度する)
(例)「ただいまご紹介に預かりました、私〇〇と申します。私は新郎とホニャララ大学で同じサークルに所属云々…(続く)」 - 主題
新郎・新婦の人柄を感じさせるようなエピソードや付き合いの中で心に感じたことなど
(例)「新郎ホニャララさんは、いつもサークルのムードメーカーで、人気者でした。後輩の面倒見も良く、率先してサークル活動を位もり立ててくれた頼もしい友人でした!…(続く)」 - 新郎新婦への激励
(例)「これからは大変なことも、嬉しいこともたくさんあると思いますが、どんな時でもお二人で力を合わせて幸せな家庭を築いていってください。 おふたりの幸せを心から祈っております。」 - 締めの言葉
招待されたことへのお礼や成長してもらったことへの礼など
(例)本日は誠におめでとうございました。ご静聴ありがとうございました。
スピーチ原稿ができあがったら確認を取るようにします。
新郎・新婦にはスピーチの内容について一応確認を取って了解してもらったほうが良いでしょう。
スピーチの内容に新郎もしくは新婦が触れて欲しくないエピソードが含まれていたりするのを避けるようにするためです。披露宴当日に新郎・新婦にいやな思いをさせないように気をつけたいですね。
また、できれば新郎新婦を知っている人と知らない人の双方にお願いし、原稿に目を通してもらいましょう。くどい言い回しや不明瞭な内容、失礼な表現などがないか確認してもらいます。
あとは本番まで練習を
披露宴の本番では非常に緊張するでしょうから、大きな失敗を犯さないためにも事前の練習は欠かせません。
読む練習も大切ですが、ただ読むだけでなく披露宴の本番での状況をしっかりとイメージししながら練習を重ねましょう。いわゆるメンタルトレーニングです。
練習と披露宴本番との環境の違いを極力埋めるためにも欠かせないトレーニングといえます。
十分なトレーニングが自信と落ち着きを呼び、スピーチの成功につながっていきます。
スポンサーリンクスピーチのマナー
披露宴という晴れの舞台でスピーチをするのですから、新郎・震央に関するエピソードなら内容は何でも良いということにはなりません。その場に合ったマナーやルールという物は必ずあるものです。そういったマナーやルールをしっかりと把握して最高のあいさつにしましょう。
忌み言葉、重ね言葉は避ける
忌み言葉・重ね言葉とは、
- 別れる、切る、切れる、離れるなど、別れを連想させる言葉
- 敗れる、悲しむ、嫌う、九、四など不幸・不吉な言葉
- 繰り返す・繰り返し・再びなどの繰り返す重ね言葉
のことを指します。
これらの言葉は、お祝いの席では縁起が悪いとされるので使用してはいけません。人によって受け取り方は様々なので、「全然気にしない」という方もますが、「縁起でもないと非常に気になる」という方もいますのでどちらにしろ使用しない方が無難でしょう。
また、これらの言葉の中には日常よく使う言葉もありますので、何気なく無意識のうちに使ってしまうことのないように注意が必要です。
忌み言葉の例
別れる、壊れる、離れる、死ぬ、終わる、終える、割れる、嫌う、切る、切れる、捨てる、途絶える、断る、失う、冷える、破れる、敗れる、飽きる、帰る、帰す、戻る、逃げる、出る、出す、去る、衰える、負ける、放す、裂く、裂ける、消える、返る、返す、褪(あ)せる、倒れる、潰れる、閉じる、悲しむ、弔う、泣く、退く、散る、ほどける、薄くなる、弱る、病む、とんでもない、しめやかに、苦しい、薄い、浅い、憂い、痛ましい、仏、葬式、九、四、お釈迦、最後、終わり、など
重ね言葉の例
ますます、くれぐれも、いろいろ、またまた、なお、なおも、たびたび、かえすがえす、かさねがさね、重々、再び、また、またも、さらに、再度、繰り返し、皆々様、など
過去の恋愛や下世話な暴露話などは避ける
新郎・新婦の了解があってもあまりに下世話な暴露話は聞き手にとってあまり気持ちのいいものではありません。過去の恋愛話もその場の雰囲気に合わないことが多いでしょうし、過去の恋愛にかかわっていた方も出席しているかもしれませんのでさけた方が無難です。
また、大げさに新郎・新婦をほめすぎるのもよくありません。あくまで自然体でさりげなくを心がけるようにしましょう。
砕けすぎた内容や話し方・態度は避ける
披露宴には新郎・新婦の友人だけでなく、両家の親族や職場の上司などさまざまな立場の方々がおられ、常識や考え方も様々に異なることでしょう。
友人相手なら通じるくだけた内容や話し方でも、目上の招待客には「場をわきまえない無礼なやつだ!」と思われてしまうかもしれません。
どのような方でも安心して聴いていただける内容や話し方が求められます。
自慢話は避ける
新郎・新婦が主役の結婚披露宴で、自分の自慢話(新郎・新婦がかかわっているとしても)をしたところでほめられるわけがありません。でも、どういうわけか以外とこの手の自慢話をする方を時々見かけます。
スピーチの内容はあくまで新郎・新婦の話題を中心に組み立てるよう心がけましょう。
スポンサーリンクスピーチ本番の進行手順
- 司会から紹介される
スピーチの順番がきて司会者に紹介されたら着席したまま軽く一礼します。 - 起立してさらに一礼
ゆっくりと起立し、さらに一礼、同じテーブルの人に会釈をしてからゆっくりとマイクのところまで移動します。落ち着いて!!
移動はゆっくりと、姿勢を正して堂々と進みましょう。小走りになったり小股でチョコチョコ歩くと軽薄な印象を与えてしまいます。落ち着いて堂々とが基本です。
- マイクの前に立って一礼
スタンドマイクの場合は式場のスタッフの方が行うでしょうから、それが終わったところで一呼吸おき、新郎・新婦及び会場の方々にそれぞれ一礼します。 - スピーチを行う
新郎・新婦の方を向きスピーチを始めます。このとき、新郎新婦、媒酌人夫妻が起立していたら着席をうながします。
スピーチ中は、話しかける相手に体を向けて話すなどを心がけるとよいでしょう。
せっかくのスピーチですから聞き手に伝わりやすいようにゆっくり・ハッキリと話すように心がけます。緊張するととかく早口になりがちですから、いつもよりゆっくりめを意識しつつ話すことでちょうど良い感じになるでしょう。
カンペを利用することはもちろん可能ですが、頼りすぎずしっかりとトレーニングしておくことが肝心です。
注意はしていても緊張のあまり、うっかりと忌み言葉を口にしてしまったなどということもありえます。人間ですから。その場合は「失礼いたしました」とひと言添えてスピーチを続けてかまいません。 - スピーチ終了後に一礼
スピーチが終了したら一歩下がって新郎新婦・会場の方々に軽く一礼します。 - 自席に戻り着席前に一礼
はじめにマイクへ向かった時と同様にゆっくりと姿勢を正し堂々と次席へ戻りましょう。
着席前に会場全体に一礼し、静かに着席します。
十分な練習、そして本番では落ち着いて
普通の生活を送っている人が披露宴の招待客の前で話をするなどということは本当に緊張しますよね。でも、一番大事なことは、「新郎・新婦のご結婚を心より祝う」といった気持ちでしょう。
そういった祝福の気持ちを忘れないようにすることで、おのずと聞き手に感動をあたえる素晴らしいスピーチができるのではないでしょうか。