風呂敷のサイズと使い方、おしゃれな風呂敷も
風呂敷の使い方
単なる四角い布である「風呂敷」
風呂敷の活用法は祝儀・不祝儀の際に物を包むためだけではありません。大勢が集まる場所では自分の荷物を包んでひとまとめにしておく事で紛失を免れたり、後で探す手間を省いたりと大いに役立つものです。
風呂敷は外観は単なる布ですので、コンパクトに折りたためて邪魔にならず持ち運びも便利、状況によってはスカーフ代わりにもなる優れものです。
最近は古い物の良さを見直そうという機運があるのでしょうか、風呂敷も人気が出てきているようです。
風呂敷のサイズ10種類
風呂敷のサイズは「巾」という単位であらわされます。1巾は約36cm。およそ2倍の68cmg2巾のように数えることで、小さな物を包むコンパクトな風呂敷から布団を包むような大きな風呂敷まで10種類のサイズがあります。
昔、唐草模様の大きな布で布団を包んでいたのを見た記憶があるのですがあれも風呂敷だったのでしょうかね。
風呂敷は正方形だとは限りません。丈(縦の長さ)が巾(横の長さ)よりほんの少し(2〜3%)」長めにできているものです。このようにするのは、風呂敷の伸縮作用が働いて使いやすくなるためなのだそうです。
風呂敷のサイズ | 利用の目安 |
中巾 (ちゅうはば・約45cm) |
ふくさの変わりに使ったりラッピングなど何かと便利なサイズ、金封包み・お弁当包み・ティッシュ包み等 |
一尺三寸幅 (いっしゃくさんずんはば・約50cm) |
ふくさの変わりに使ったりラッピングなど何かと便利なサイズ、金封包み・お弁当包み・ティッシュ包み等 |
二巾 (ふたはば・約68cm) |
最も一般的な汎用サイズ・菓子折り等 |
二尺巾 (にしゃくはば・約75cm) |
二幅よりもひとまわり大きなサイズで訪問の際に菓子折りなど包むのに適しています。平包みやワイン包みにもよく使われます。 |
二四巾 (にしはば・約90cm) |
少し大きめの物でも包める定番サイズ ワインだけでなく一升瓶も包め、お買い物バッグとしても使えるサイズ |
三巾 (みはば・約105cm) |
テーブルクロスやタペストリーにも使えるサイズ |
四巾 (よはば・約128cm) |
座布団4客・ソファカバーなどを包めるサイズ |
五巾 (いつはば・約180cm) |
座布団6客・こたつ上掛けなどを包めるサイズ |
六巾 (むはば・約205cm) |
布団1組・シングルベッドの上掛けなどを包めるサイズ |
七巾 (ななはば・約238cm) |
布団2組・ダブルベッドの上掛けなどを包めるサイズ |
風呂敷のサイズ選び
様々なサイズがあり選ぶのに迷ってしまう風呂敷ですが、そのサイズ選びとはどのようにしたら良いのでしょう。
何かを包むといった用途の場合は、基本的に包む物のサイズが風呂敷の対角線のサイズに対して3/1位にするとキレイに包めるようです。
風呂敷を選ぶ、大きさ・色・柄 どれを選ぶ?
大きさ | 色 | 柄 |
約70cm〜90cmの大きさが使いやすく標準なサイズとされています。中巾(45cm)の風呂敷はふくさ(袱紗)の代わりとしても利用できる便利なサイズです。 | 祝事は紫やエンジ、明るい目の色合いや華やかなものがよいでしょう。弔事は紫やグレーの落ち着いた色合いのものがよいでしょう。他でも書きましたが、紫ですと祝儀・不祝儀にかかわらず使用できるので、1枚用意しておくと何かと便利ではないでしょうか。 | 正式な柄は無地に家紋です。次に無難な無地。派手な柄や模様になるほど「おしゃれ度」は上がっていきます。 正式な場所以外は、季節や状況などを考慮しておしゃれな柄を選のもありですね。風呂敷に新鮮さを加えることができるかもですね。 |
おしゃれ風呂敷
物を包んだり、持ち運ぶ時に便利な風呂敷(ふろしき)。お弁当箱を包んだり、ラッピング、鞄など色んな使い方ができる便利なアイテムです。かつては無地や家紋入りといった伝統的な柄が多かった風呂敷ですが、最近ではモダンでおしゃれな今風の風呂敷を数多く見つけることができます。
風呂敷は柔らかい手触りで物が包みやすく、軽量(何しろ1枚の布ですから)なので持ち運びがしやすいのも嬉しいポイント。一度購入すると長く愛用できるので、気に入ったデザインの風呂敷を選ぶのもおすすめです。また、自分で使う以外にもかわいいおしゃれな風呂敷はプレゼントの品にも最適ですよ。
おしゃれふろしきの通販をしているお店を一つあげておきます。
京都ふろしき倶楽部というオンラインのお店ですが、実にさまざまな風呂敷やふくさ(袱紗)を販売しています。見ているだけで楽しくなりますよ
風呂敷の包み方
風呂敷は使い方次第で色々な用途に活用できます。柄も様々なおしゃれ風呂敷で色々な物を包んでみましょう。
風呂敷の包み方は色々あるのですが、以下の包み方を覚えておけばほぼ困ることはないでしょう。
祝儀・不祝儀用の包み方(参考例)
- 角を手前にして品物を中央に置きます。
- 左側、上側、下側の順に折ります。不祝儀では右、下、上の順になります。
- 右側を折り端を裏側に回します。不祝儀では左になります。
瓶包み
- 瓶の上で左右の端を結びます。
- 残った両端を広げながら瓶の後ろで交差させます。
- 交差させた端をさらに回ししっかり結んで、できあがりです。
お使い包み
- 左側、右側の順に折ってかぶせます。
- 包みの向きを変え左右の端を引いてたるみを取ります。
- 中央でしっかり結びます。
棹包み
- 左側、右側の順に折ってかぶせたら上下の端をひと結びします。
- ひと結びした端を裏に回します。
- 裏に回した部分を結んでできあがりです。この棹包みは紙幣など小さな物を包むのに適しています。