水引・のしの種類と使い分け
水引の色と本数・結び方
水引の色・本数・結び方は、何のためにお金を贈るのかという目的によって使い分けられています。
水引の色
水引の色は原則的には
- 祝 儀:紅白
不祝儀:白黒
とするのが一般的です。
水引の本数
- 祝儀:5本・7本・9本といったように奇数
- 不祝儀:4本・6本など偶数
にするのがしきたりです。
最近では祝儀・不祝儀にかかわらず5本まとめて一束とした物を1本とみなし、2束、計10本を使うことが多くなっているようです。
水引の結び方
結び切りと蝶結びに2種類に大別できます。
結び切り
結び切りは「結び留め」「真結び」とも呼ばれ、引っ張ってもほどけないということから、婚礼・弔事・病気見舞いなど、二度あってほしくない場合使用します。
蝶結び
引っ張るとほどけ何度でも結べることから、婚礼以外の、何度でもあってほしいお祝い事の場合に使用します。
水引の結び方には他に「輪結び」「あわじ結び」「老いの波」があります。
のし(熨斗)
のしは「のしあわび」が簡略化されたもので、金包袋の右上に付いている、折った紙の中の黄色い紐状のものがのしあわびを意味しています。
昔は祝儀の場合、酒とともに海産物のあわびをのばしたものをつけることで、不祝儀ではないことの印にしていました。
実際に贈り物につけていたのしあわびを紙で代用するようになったのが現在ののしです。
のしは祝儀の場合だけ
のしを付けるのは祝儀の場合だけで、殺生を避ける意味で弔事にのしは付けません。
また、魚介類・肉・卵などを贈る場合は、贈り物自体が「なまぐさもの」なのでのしは付けません。
のしの種類
祝儀の金包袋や贈り物のかけ紙にはのしを付けるのが正式な方法。のしには大別して「片折りのし」「両折りのし」「飾りのし」に分かれています。