病気・けが見舞いのマナーと金額相場や品選び
病気・けが見舞い
病気・けが見舞いとは、病気や怪我などで病院に入院している人の所に 訪問し、談笑などをする事で慰める行為をいいます。
スポンサーリンク病気・けが見舞いの品選び
病気・けが見舞いに持参する品としては、寝間着やタオルなどのほか、花(お見舞いにふさわしくない花は下を参照下さい)や本、カセットテープ(今は音楽CDでしょうか)などがおすすめできます。果物やお菓子は、食事制限のある患者さんにとっては医師から禁じられている場合も考えられますので、注意しましょう。
目上の方でなければ、現金(お見舞い金)や商品券などでも良いでしょう。その場合、市販の専用の封筒か白封筒を用いるようにし、表書きは「御見舞」とします。(下記を参照下さい)
お見舞いにふさわしくないとされる花
名称 | ふさわしくない理由 |
鉢植え | 根付くが寝付くに通じる |
紫陽花 | 色が褪せる |
椿 | 花がポトリと落下することから、首が落ちるを連想させるため |
菊 | 葬式を連想させる |
ケシ | 散りやすい |
ユリ | 匂いが強い |
クチナシ、ナデシコ、シクラメン、アカシア | 死・苦に通じる。4本、9本の花束もタブー |
お見舞いに生花を持参する前に
お見舞いに生花を持参する場合は特に注意する点があります。最近では生花からのアレルギーや感染をさけるため生花の持ち込みを制限している病院が見受けられます。ですので、お見舞いに出向く前に病院が生花の持ち込みを禁止していないか事前に確認することが重要でしょう。
ただ、生花は禁止でも、加工してあるプリザーブドフラワーや造花などはOKな場合もありますのでやはり病院に確認することをお勧めします。
病気・けが見舞いのマナー
お見舞に出向く場合は最低限のマナーは守らなければなりません。
- お見舞いに行く時には、事前に患者さんの家族に病状を聞き、病状が落ち着き回復に向かい始めた頃を選びましょう。
- 各病院には定められた面会時間が設定されているはずですので、その時間内に内に出向くようにしましょう。また場違いな派手な服装やきつい香水は避けるようにしましょう。
- 多人数で御見舞に押しかけるのは患者さん本人だけでなく、周囲の患者さんや病院にも迷惑をかけることになりかねません。個室でない場合は周りへの配慮も必要です。
- 御見舞は患者さんが疲れないように長話は避け、長くても30分位で切り上げるようにしましょう。
- 病状を根掘り葉掘り聞いたり、聞きかじりの医学知識を無責任に話すのはタブーです。できるだけ明るい話をするように心がけましょう。
- 携帯電話やスマートフォンなどは、病院内では電源を切るようにしましょう。ペースメーカーを使用している人などに影響が出る場合があるようです。
病気・けが見舞いの金額の相場
下の表はあくまで目安の金額です。患者さんとの関係や立場(職場の上司であるとか、友人同士であるとか)により上下するものです。
親族・友人などの場合
送り先 | 金額の目安 |
両親 | 10,000円~30,000円 |
親戚 | 5,000円~20,000円 |
会社関係 | 5,000円~10,000円 |
友人 | 3,000円~10,000万円 |
近隣の人 | 3,000円~5,000円 |
会社関係の場合
送り先 | 金額の目安(相場) |
役職のない社員 | 5,000円~7,000円 |
主任・係長 | 5,000円から7,000円 |
課長 | 7,000円~8,000円 |
部長以上 | 8,000円~10,000円 |
お見舞い金を入れる封筒の形
現金を御見舞いとする場合は、赤い線の入ったお見舞い用金包みか白封筒に入れて渡します。
■水引:赤線の物(水引を使う場合は、紅白結び切り、のしなし)
のしは「病気を伸ばす」と受け取る人もいるようなので避けた方が無難かもしれません。
■表書き:「御見舞」「お見舞」「御伺い」「祈御全快」
病気・けが見舞いのお返し・快気内祝い
病気やケガをした時、お世話になった方やお見舞いをくださった方に、お礼の気持ちとして贈るのが快気内祝いです。病気が治った後や退院後、2週間以内を目処に贈るのがよいでしょう。
快気内祝いの相場金額
快気内祝いの金額ですが、お見舞いとしていただいた額の約半分とするのが一般的な相場のようです。
快気内祝いの相場金額
祝いに贈る品物は、「病気が後に残らないように」という気持ちを込めて、あとに残らない物を選ぶのが一般的です。食べてなくなる食品や、「病を水に流す」イメージがある洗剤や石けん、タオルなども適しています。
のしの表書き
全快した場合
■表書き:「快気之内祝」・「快気祝」
■水引:紅白の結び切りののし紙にします。
全快はしていない場合
■表書き:「退院之内祝」や「御見舞御礼」
■水引:紅白の結び切りののし紙にします。
ギフトショップや百貨店などで全快内祝いの品を揃える場合は、お店の側で間違いなくのしを作ってくれるでしょうから、自分で用意する必要は無いかもしれませんね。