結納の挨拶と口上の例文を確認してみよう

結納での挨拶と口上

正式な結納での口上例

仲人が間に入った正式な結納の場合の挨拶と口上の例です。

男性宅では、仲人が到着する前に結納品を飾っておきます

男性宅で

  1. 玄関先で男性本人と両親が仲人夫妻を出迎える。このときは、会釈程度にとどめ、結納品をしつらえた部屋に通します。
  2. 仲人夫妻を桜湯などでもてなし、すぐに結納品の取り交わしに入ります。

■仲人■
「このたびは、■■家●●家ご両家のご縁談がめでたくととのい、おめでとうございます。本日はお日柄もよろしく、謹んでご結納お取り次ぎの役目、務めさせていただきます」

  1. 父親か本人が、結納品を台ごと仲人に向けて渡し、家族書、親族書も渡します。記念品が別にある場合はこのときに渡します。

■父親または本人■
「本日はご多忙のところ、たいへんお世話になります。しるしばかりではございますが、先さまへお納めくださいますよう、よろしくお願い申しあげます」

■仲人■
「確かにお預かりいたしました。早速、△△様へめでたくお納めにまいります」

仲人は結納品一式をふろしきでくるみ、女性宅へ向かいます。

女性宅で

  • 玄関先で、両親が仲人夫妻を出迎え、結納品をしつらえてある部屋に通します。
  • 全員が着席したところで、仲人は男性側からの結納品をふろしきから出し、正面を向けて差し出します。

■仲人■
「このたびは、○○家ご子息様とのご縁談がめでたく相ととのい、まことにおめでとうございます。本日はお日柄もよろしく、○○家よりご結納の品をお届けにあがりました。どうぞ、幾久しくお納めくださいますようお願い申しあげます」

■父親または本人■
「本日はお忙しいところ、お世話さまでございます。ご丁重な結納の品々、幾久しくお受けいたします」

  • 父親と女性本人は、受け取った結納品と目録を照らし合わせます。次に、受け書と男性側に贈る結納品を台ごと使者に向けて渡します。

■父親または本人■
「これはただ今ちょうだいいたしましたご結納の受書と、私どもの結納の品でございます。しるしばかりではございますが、先さまへお取り次ぎくださいますようお願い申しあげます」

■仲人■
「確かにお預かりいたしました。それでは、ただいまより○○様へお届けにまいります」
 仲人は、結納品をくるみ、男性宅へ向かう。

男性宅で

男性側では、会釈で仲人夫妻を出迎え、部屋に通します。

■仲人■
「ただ今、△△様よりお預かりいたしました受書とご結納の品でございます。幾久しくお納めくださいますよう、お願い申しあげます」

■父親または本人■
「ありがとうございます。ご丁寧なご結納の品々、幾久しくお受けいたします」

  • 女性側からの結納品を受け取ったら、目録と品目を照らし合わせ、受書を仲人に差し出します。

■父親または本人■
「これは受書でございます。よろしくお取り次ぎくださいますよう、お願い申しあげます」

■仲人■
「かしこまりました。それでは、確かにお届けしてまいります」

  • 仲人は男性側の受書を女性宅に届けます。

女性宅で

■仲人■
「ただ今、○○様へご結納の品をお納めしてまいりました。これが受書でございます。これにて、本日の○○家△△家ご結納の儀、滞りなく相すみました。まことにおめでとうございます」

  • 口上を述べ、仲人は男性側の受書を差し出します。

■父親または本人■
受書を確認し、一礼する。

上は正式な結納の進行を動画にしたものです。
ここまで正式に結納を行うケースはあまりないと思いますが参考にされてください。

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略式結納の場合のロ上例(A)

  • 本人だちと双方の両親、仲人が一同に会する結納で、場所は女性宅か仲人宅となります。
  • 会場では、男性側が先に部屋へ入り、その場で結納品をととのえ、仲人に差し出します。

■仲人■
「本日はお日柄もよろしく、まことにおめでとうございます」

■父親または男性本人■
「こちらは△△様への結納の品々でございます。どうぞ△△様へお納めくださいますよう、お願い申しあげます」

■仲人■
「かしこまりました。行き届きませんが、お世話させていただきます」

  • 仲人夫人は受け取った結納品を上座に飾る。男性側は控え室で待ち、女性側も同じように結納品を仲人に預けます。
  • 男性側、女性側の順で部屋に入ります。

■仲人■
「本日はお日柄もよろしく、○○家△△家ご両家のご縁談がめでたく相ととのい、まことにおめでとうごぎいます。本来ならば、私どもがご両家へお届けすべきところ、略式ながらこの席においてお取り次ぎをさせていただきます」

■父親または本人■
「このたびは、ひとかたならぬお力ぞえを賜リ、厚くお礼申しあげます。本日は結納の品を持参いたしましたので、△△様へお納めくださいますよう、よろしくお願い申しあげます」

■仲人夫人■
「たしかにお預かりいたしました」

  • 仲人夫人は男性側の結納を女性本人の前に差し出します。

■仲人夫人■
「○○様よりのご結納の品でございます。幾久しくお納めください」

■父親または本人■
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

  • 父親か本人が目録と品目を照らしあわせ、受書を仲人夫人に差し出します。

■父親または本人■
「こちらはご結納の受書と○○様への結納の品でございます。よろしくお納めくださいますようお願い申し上げます」

■仲人夫人■
「確かにお預かりいたしました」

  • 仲人夫人は女性側の結納品と受書を男性本人の前に差し出します。

■仲人夫人■
「こちらは△△様よりの受書と結納の品でございます。幾久しくお納めください」

■父親または本人■
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

  • 父親か男性本人は目録と品目を照らしあわせ、受書を仲人夫人に渡します。

■父親または本人■
「こちらは受書でございます。どうぞ△△様へのお取り次ぎをお願い申しあげます」

  • 仲人夫人は、受書を女性本人に差し出す。

■父親または本人■
「確かにお受けいたしました」

■仲人■
「これをもちまして■■家●●家ご結納の儀、めでたく相ととのいました。まことにおめでとうございます」

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略式結納の口上例(B)

 仲人をたてないで双方の関係者が一同に会する結納の場合の挨拶と口上の例です。

  • 全員が着席したことを確認します。

■父親または男性本人■
「本日はお日柄もよろしく、両家の縁談相ととのいまして、しるしばかりの結納でございますが、よろしくお願い申しあげます」

  • 男性側の母親が女性の父親の前に結納品一式を差し出します。

■女性の父親■
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

  • 女性側は目録に目を通します。

■父親または女性本人■
「ご結納の品々、幾久しくお受けいたしました。どうぞ、受書をお納めください」

  • 女性側の母親が受書を男性本人に差し出します。

■男性本人■
「ありがとうございます」

■父親または女性本人■
「本日はお日柄もよろしく、両家の縁談相ととのいました。しるしばかりの結納でございますが、よろしくお願い申しあげます」

  • 男性側の母親が女性の父親の前に結納品一式を差し出します。

■男性の父親■
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

  • 男性側は目録に目を通します。

■父親または女性本人■
「ご結納の品々、幾久しくお受けいたしました。どうぞ、受書をお納めください」

  • 男性側の母親が受書を男性本人に差し出します。

■女性本人■
「ありがとうございます」

■男性の父親■
「これをもちまして、滞りなく結納を執り行うことができました。どうぞこれからも幾久しく、よろしくお願い申しあげます」

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まとめ

結納での挨拶や口上というと普段使わないような言い回しを使ったりするので緊張しますよね。一字一句間違えないようになどと思わずに、今風のいいやすい言葉に代えても差し支えありませんし、メモを見ながらでもかまいません。

例文をを参考に、自信を持って臨んでください。

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